説明
Linux環境において、シェルスクリプトで特殊文字($,*,など)を表示する方法を解説します。
これらは変数表示などに用いる特殊文字のため、通常の扱いでは変数表示として認識され、ターミナル上に表示することができません。
そこで、シングルクォーテーションを用いて文字列として表示します。
実例
シングルクォーテーションを用いて特殊文字を表示する設定例です。
「$」を表示する場合
シェルスクリプトで「$」を用いる場合です。
#!/bin/sh
echo "all:" $@
echo "first:" $1 , "second:" $2
echo 'first: $1 , second: $2'
このシェルスクリプトを次のコマンドで実行します。
sh shell-str1.sh hello world!
出力結果は次のようになります。
all: hello world!
first: hello , second: world!
first: $1 , second: $2
シングルクオォーテーションで囲むと「$」を表示することができました。
「*」を表示する場合
シェルスクリプトで「*」を用いる場合です。
#!/bin/sh
echo file: *
echo 'file: *'
このシェルスクリプトを次のコマンドで実行します。
sh shell-str2.sh
出力結果は次のようになります。
file: shell-str1.sh shell-str2.sh
file: *
カレントディレクトリにshell-str1.shとshell-str2.shがある場合、echo *コマンドではカレントディレクトリにあるファイルが表示されてしまいます。
シングルクォーテーションで囲むことで「*」を表示することができます。
シェルスクリプトは、様々な場面で使う機会がありますので、習得すると便利ですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。